HB STORE オーペンしました。大した告知なしでそこそこ人が来てくれてひと安心です。本当に嬉しかったです、ありがとうございました。今後もどうぞ御贔屓宜しくお願い致します。

 今店頭にあるのは、A MACHINEとISSUETHINGS 。どちらも今期凄く好きなテンションなのでDIARYでまた書きたいなぁと思います。まだそれなりにボリュームがありますので是非見に来てください。human beings. オリジナルのプロダクトは受注を受けた分のみです。

 ちゃんと発信しなきゃ、、という事でなる早でダイアリーを書きたく、即席ですがホームページを作りました。そもそもなんでもかんでも自分で作ってるんだよ、、って思いますが作る事が好きなんでしょうね。エラーが起きまくるのでとてもイライラしながら、楽しんでます。上手くいかない道中が飽きないし1番楽しい。機能やデザインは少しずつ肉付けしていきます。

 頑張って続けて来たSNSですがどうも発信が下手過ぎるようです、、代わりにダイアリーしっかり書こうと思います。SNS、見るのは好きなんですけどね、、

 今回はとりあえずHBを始めるまでに考えていた事を書いてみる事にしました。

 皆さんご存知の通りここ一年ちょっとで色んな事がありました。前のお店を閉めたり、子供が産まれたり。生活スタイルもその結果大きく変化し、考え方も大きく変わりました。目の前の事しか見なかったのが、少しくらいは先の事も考えられるようになって服を作る事を始めようと思いました。

 年金なんか75歳まで貰えないんじゃないかなんて言われてて、じゃあ75歳まであと四十年近くあるし、何かを作るのが好きで服が好きなのに服は作ってない(作ってはいましたが売ろうとはしてなかった)なら、服作ってみようかなんてそんな甘い考えで始めましたが売り物にするのはめちゃくちゃ難しい。とにかく時間が掛かります。全てのプロに感謝を覚えました。人生長いので地道に続けていきます。

 このような仕事は才能どうこうとかクオリティがどうとかも大事ですが、飽きたら終わりなんで、出来ない事が多い方が楽しめるし良い事が待ってると思うんですよね。飽きちゃってる人は何やってもつまらない物しか作れないし気付かれると思う。だから飽きたら終わり。飽きないように続けていこうと思います。

 生活スタイルが変化して微妙に欲しい服ややりたいことが変わりました。何処か特別なシーンや文化的な趣味、豊かな友人関係がある訳でない唯の服好きである僕にとっては、服と生活というのは割と切り離して考えているつもりでした、それでも密接な関係にあるんだなと気づかされました。

 子供に絵本を日々読み聞かせていると柚木沙弥郎やサンテグジュペリ の挿絵や言葉に惹き込まれる。子供のための本なのに自分が楽しんでしまっていて何かを教えられている気がしてきます。気付けば、絵本のようなお店がしたいと思うようになりました。

 自分自身が持つ悪い意味での大人になり切れない子供っぽさにもう一度面と向き合ってみようと思ったのかも知れない。僕が良いなと思う芸の人はみな何処か童心を持ちながら社会と自由に接している。
 絵本は自由でいて、色鮮やかで。それでいて皮肉や教訓が込められていたりもする。赤ん坊はほとんど理解出来ないのに何をそんな真剣に何かを描いたり、何かを書いたりしているんだろうと真剣に一緒に読んでしまう。一生懸命にやれば誰かには伝わるしそれを上手い事続けていければそれは生業になる。上手い事ってのが難しい、世の中には上手い人が多いから根負けちゃうんです。じゃあ、続けるために自分らしく、人間らしくやればいいかというのがHB storeのスタンスです。

 HUMAN BEINGS. というのは、人間らしい人間という文脈で使われる言葉です。

 魚市場で働いていた時、工場長の変わった音楽の趣味の持ち主で朝から変な歌ばかり流れていた。

   お前パンダ〜俺はヒューマンビ〜ング
   お前ゴリラ〜俺はヒューマンビ〜ング

とよくわからない歌が良く流れていてそこからこのお店の名前を思いつきました。

 市場で働いていると色んな人を見かけました。規格外で捨てられそうな野菜を集めて難波で無料で配る洒落たおじさんや、元プロボクサーの短気なおじさん、嫁さんに加え彼女を3人まで作っていいという謎の習慣があるギニアから来た在留者、とにかく働かないおじさん。社会には様々な職種があり、人種がいて、各々の思いで生きているし、仮想通貨であろうとNFTであろうと人の手が関わっていない商品なぞどこにも存在しない。

 そんな中でファッションだとか軽くて多くの人に必要では無さそうな文化を尊い物だとか、自分で縫う事や難しい方法にトライする事だけを特別視するような態度は非常にナンセンスだと思うようになった。そして、今までずっと僕はそういう感覚に捉われていてナンセンスな態度だった気がする、悪い意味でファッション的だったのだろう。ただ、手探りで物作りをやってみて生活の道具を作っていくという姿勢を取りたい。ファッションというのは生活の中で実践出来る文化だし、作り手がそこにいるとより近さを感じ取って貰えると思う。

 確かに私が扱うような比較的デザインの効いた衣類というのは生命の維持には不必要な物だし、ましてや家と職場の往復しているような人間特定の場所で着飾りを披露する訳でもない。つまり生活に必要は無い。それでも僕には必要な物だし、お客様もそういう感覚の人が多いし、僕はそれでいいと思う。好きな事が一つあれば充分です。

 力強い行動が不在でも、とにかく楽しいお店にしていければと思います。あとは続けるために飯は食べられるようにしなきゃですね。みんな沢山買ってくださいね。笑
 とりあえず、ヒューマンビーングス始まり始まり。

   
                       ヒュ〜マン ビ〜ングス

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HUMANBEINGS. 始めました。

2025年9月10日

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